全身麻酔で意識がなくなるまでの間処置そのものに関しては比較的順調に進んでいったものの,内心ではやはり少なからず緊張や不安を感じていました。
卵巣がんの治療実績がそれなりにある大学病院でしたので技術的な側面に関しては特別不安視していませんでしたが,
・ 仮に悪性だったとして病期はどの程度進行しているか
・ 術後の副作用や合併症には耐えられるか
といった心配事も多々あったため,自分的には平静を装っているつもりでもおそらく表情には現れてしまっていたと思います。
ただそんな中でも手術室の看護師さんがこちらの少しの反応にも注意を払ってくれたり足を撫でてくれたり等かなり細やかな対応をしてくださったおかげもあって,結果的には何とか緊張の時間を乗り切ることができたのでした。
表情や話し方はどちらかというと無表情な感じでしたが,私の場合それがかえって落ち着くというか . . 刺激にならず良かったのかもしれません(こればかりは,人によるかもですね)。
不安を感じながらも「この手術台狭いけれど,ふかふかで寝心地良いな」等と考えながら処置を受けることができたのは,看護師さんの心強さあってこそだったと思います。
そのような感じで手術が始まり,次に目が覚めた時には既に開始からおよそ4時間弱が経過していました。