個人差について
私がこのブログを書くにあたり気を付けていることの2点目は,治療中や治療後のことに関しては人によってかなり個人差があるというある意味当然の事実を,「如何にしてお伝えするか」ということです。
これはブログに限らずSNSや動画サイト等世に出回る全ての発信に関して言えることにはなりますが,順調に回復して生活を取り戻している人の発信 = 自分もそうあるべきと受け手に思わせてしまう可能性については,やはり発信する側として十分意識しなければならないと思うのです。
※ 勿論回復するのとは反対の側面,例えば辛かった/苦しかった経験について言及する際にも同様のことが言えるかと思います。
一言でがん治療といってもがん種や病状・体質・経済状況や生活環境等によってその実質は様々であるということを頭では理解していても,実際に
・ 病気を乗り越えて社会で活躍している人
・ 治療をしながら精力的に仕事を続けている人
等の発信を目にしてしまうと,
「自分は怠けているのではないか」「何故自分にはできないのか」といった感じでついつい否定的な方向に考えが及んでしまうのが普通ですからね。
※ 私の場合決して順調とは言えませんでしたので,上記のような印象を与えてしまう心配はないのかもしれませんが . . やはり発信する側としての基本的な考え方・可能性の問題として意識しておく必要はあるように感じています。
でもその結果焦って行動し自身の体調を損なったりしては元も子もありませんし,実際どのくらいのペースがその人にとって最適なのかということは自分にも他人にも,即座にはわからないものだと思うのです。
事実私も自らの社会復帰スピードに関してずっと ” ゆっくりペースだな ” と感じていたのですが . .
ハローワークの職員さん等から「比較的早く復職されたんですね」と言われたり身近な所に自分よりもっとゆっくりな人がいたりと,本当に「人によって様々」であることを実感する機会が沢山ありました(早期に復職して失敗した経験については,今後どこかのタイミングでゆっくりお話しする予定です)。
そういった経験も含めこのブログでは,事実をお話しするのと同時にそれらがあくまでも一例に過ぎないのだということについても併せてお伝えしていけたらなと考えております。
少し長くなってしまいましたが . .
今回は2回に分けて「私がブログを書くにあたり気を付けていること」をご紹介させていただきました。