精神面について
今回からの記事では,確定診断が出るまでの心情的な部分に関してお話ししたいと思います。
実感が湧いてくる
がん疑いの告知時は「手術そのものがとにかく怖い」という状態 → 術後は術後で強い腹痛や吐き気に悩まされたりしていましたので,
私の場合卵巣がんに罹患してしまったことに対する不安やショックがやってきたのは退院後自宅で一人ゆっくりと過ごすようになってからのことでした。
予後に関する不安
ステージⅠC(術中迅速病理診断により判明)というのは卵巣がん全体で見ると早期の方ではありますが,それでも5年・10年生存率や再発の可能性なんかを検索してみると中には不安になってしまうような情報も見受けられたりするもので . .
当時の状況を言い表すとすれば,
自分の人生が今まで想定していたよりも短いかもしれないと急に意識し始めたことで精神的なバランスを上手く保てなくなってしまった
というのが,一番近いかもしれません。
がんに罹患せずとも自身の人生がいつ終わるかなんて,誰にも分からないのですけれどね。
当時の自分は心のどこかで無意識に ” 平均寿命くらいまでは生きられるはず ” と考えていたこともあり,「生存率」「再発率」といった言葉に直面した途端現実的な問題として受け入れるのが難しくなってしまったのだと思います。